Cumbia(クンビア)とは
コロンビアのカリブ海沿岸で生まれ、ラテンアメリカ全域に広がった舞踏音楽。最大の識別点はリズムで、2拍子系(2/4または2/2)、または4拍子に数えられる拍子の中で、ジャマドールが裏拍を刻む独特の揺れを持つ。この揺れは打楽器群によっ
コロンビアのカリブ海沿岸で生まれ、ラテンアメリカ全域に広がった舞踏音楽。最大の識別点はリズムで、2拍子系(2/4または2/2)、または4拍子に数えられる拍子の中で、ジャマドールが裏拍を刻む独特の揺れを持つ。この揺れは打楽器群によって作られ、伝統的な編成ではタンボール・アレグレ(広い音域を持つ旋律的な太鼓)、タンボーラ(低音を担う両面太鼓)、ジャマドール(拍を保つ小型の片面太鼓)、そしてグアチェやマラカスといった振り物が層をなす。旋律を担うのはガイタと呼ばれる縦笛、あるいはカーニャ・デ・ミジョという葦の管楽器(構造上は単リードの管で、笛は俗称)である。ガイタは先住民起源とされ、カーニャ・デ・ミジョは先住民由来とされることが多いが、アフリカ起源説もあり未解決である。通説では、この音楽は、アフリカ由来の打楽器、先住民由来の笛、そしてヨーロッパ由来の歌と和声という三つの源が合流した形をとる。BPMはおおむね80〜115程度で幅があり、ゆったりしており、踊りは片足を引きずるような小さな歩みで進む。都市化した編成ではアコーディオン、電気ギター、シンセサイザー、ホーンセクションが加わり、地域ごとに全く異なる音色をとる。和声は二和音または三和音の反復が中心で、長時間の反復による陶酔が目的となる。歌詞は恋、川、祭り、労働、そして地方の風景を扱う。
成り立ち
起源はコロンビア北部カリブ海沿岸の、マグダレナ川中流のモンポックス低地(エル・バンコ周辺)とモンテス・デ・マリア地方にあり、植民地時代にアフリカから連れてこられた人々と、先住民、そしてスペイン系入植者の文化が混ざり合う中で形成された。踊りの形、すなわち男性が女性の周りを回り、女性が小さく足を引きずるように動く形式は、鎖につながれた奴隷の歩みに由来するという説が広く語られているが、確たる史料はない。19世紀を通じて農村の祭礼音楽として存在し、20世紀前半に都市化した。決定的な時期は1940年代から1960年代で、1934年にカルタヘナで設立され、のちにメデジンへ移ったレコード会社Discos Fuentesが、1940年代からこの音楽を録音して全国に流通させた。1950年設立のCodiscosも、のちにレコード産業に加わった。Lucho BermúdezとPacho Galánが管楽器を加えた洗練された編成を確立し、都市の中産階級と国外にまで届けた。1940年代から広がり始め、1960年代から1970年代にかけて各地で独自の変種が定着し、ラテンアメリカ全域に広がった。メキシコではモンテレイを中心にアコーディオンを軸とするクンビア・ノルテーニャが、ペルーでは、アンデスの5音音階を土台にしたチチャ(ワイノ由来で、リマの移民層に広まった)と、アマゾンの密林地帯のスタイルであるクンビア・アマゾニカが生まれ、後者はロックのファズを用いた極彩色の音でLos Mirlos やJuaneco y su Combo によって代表される。アルゼンチンではブエノスアイレスの貧困層の間でクンビア・ビジェーラが生まれ、その直截な歌詞は社会問題として議論された。チリではSonora Palacios(1962年に創設され、チリで初めてクンビアを録音したバンドとされる)、ボリビアでも独自の発展があった。この拡散の過程で、原型の打楽器編成はほとんど残らず、地域ごとに全く異なる楽器と質感を持つ音楽が同じ名前で呼ばれるという状態が生じている。2000年代以降は電子音楽と結び付いたヌエバ・クンビアやデジタル・クンビアが登場し、欧米のクラブでも演奏されるようになった。
代表曲
- Mi Niña Mujer (Los Ángeles Azules)
- El Listón de tu Pelo (Grupo Cañaveral de Humberto Pabón)
- La Pollera Colorá(La Sonora Dinamita)
- El Sonidito (Hechizeros Band)
- Cumbia Sobre el Río(Celso Piña)
- La Danza de los Mirlos (Los Mirlos)
- Fiesta Cumbiambera (Aniceto Molina)
- El Pescador(Totó la Momposina)
- Fuego(Bomba Estéreo)
- Cumbia Sampuesana (Aniceto Molina)
- La Colegiala (Rodolfo y su Tipica RA7)
- La Hamaca Grande (Andrés Landero)
- Se Va el Caimán (Los Wawanco)
- Sonido Amazónico (Los Mirlos)
- Cumbia Cienaguera (Aniceto Molina)
- Colombia Tierra Querida (Lucho Bermúdez)
- La Boquillera (Pedro Laza y Sus Pelayeros)
- Matamoros Querido (Rigo Tovar)
- Cumbia del Monte (Pedro Laza y Sus Pelayeros)
ルーツ(影響を受けたジャンル)
Salsa、 Reggaeton、 Banda、 Tejano、 Funaná、 Punta
影響を与えたジャンル
Salsa、 Reggaeton、 Banda、 Vallenato、 Chicha、 Latin Pop、 Funaná、 Punta
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