J-Rock(ジェイロック)とは
日本のロックの総称で、英語圏のロックとは異なる独自の性格を持つ。最大の違いは旋律と和声にあり、日本語の歌詞を乗せるため一音符あたりの情報量が多くなり、細かい符割りで言葉を詰め込む書法が発達した。和声はロックの三和音にとどまらず、歌
日本のロックの総称で、英語圏のロックとは異なる独自の性格を持つ。最大の違いは旋律と和声にあり、日本語の歌詞を乗せるため一音符あたりの情報量が多くなり、細かい符割りで言葉を詰め込む書法が発達した。和声はロックの三和音にとどまらず、歌謡曲やJ-POPと共通する複雑な進行、とりわけ短調で始まり長調へ抜ける循環や、最後のサビでの転調が頻繁に用いられる。曲構成もイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏などからなる型が多く、Cメロや大サビを置く構成もあり、四分から五分の中で複数回の起伏を作る。演奏面では技術水準が高く、ギターのソロやベースの動きが緻密に書かれ、即興よりも構築が重視される。音の作りは中高音域の明瞭さを優先し、歌が常に前に出るよう調整される。歌唱は高音域を張る力強い発声が好まれ、感情を抑えない直接的な表現が選ばれる。歌詞は青春、葛藤、社会への違和感、そして日常の心情を扱い、比喩よりも直截な言葉が使われることが多い。アニメやドラマの主題歌としての結び付きが強く、それが構成上の制約にもなっている。
成り立ち
出発点は1960年代半ばで、1962年に初来日し、1965年1月の2回目の公演から人気に火がついたThe Venturesによるエレキ・ブーム、そして1966年のThe Beatlesの日本武道館公演が、若者の楽器演奏を一気に広めた。この時期にグループ・サウンズと呼ばれる潮流が生まれ、ザ・スパイダース、ザ・タイガースらが人気を得たが、多くは歌謡曲の作家が曲を書く体制だったが、ザ・スパイダースのかまやつひろしのように自作曲を手がける例や、自作自演を志向するグループもあった。1970年前後、日本語でロックを歌えるかという論争が起きる。内田裕也らの英語派は、日本語とロックの結びつきに成功したとは思わないと批判し、はっぴいえんどの大瀧詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂は、日本語の語感を活かした独自の歌唱と作詞で実践的に応じた。1971年のアルバム風街ろまんは、この論争に事実上の決着をつけた作品とされる。1970年代前半(1972年)にキャロルが、後半(1978年)にサザンオールスターズが登場し、1980年代にはBOØWY、RCサクセションが、より広い層へロックを届けた。1980年代末から1990年代前半にかけて、いわゆるバンド・ブームが起こり、テレビ番組イカ天が素人バンドを紹介したことにより、爆発的な数のバンドが生まれた。1990年代にはミスターチルドレン、スピッツ、ブランキー・ジェット・シティ、そしてビジュアル系の一群が並行して活動した。2000年代前半には、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやBUMP OF CHICKENといったバンドが、アニメとの結び付きを通じて若年層に広がり、RADWIMPSも2001年結成・2005年メジャーデビューで、アニメ映画との結び付きは2016年の『君の名は。』以降に強まった。2010年代以降は、ONE OK ROCKが海外での活動を本格化させ、また動画共有サイトを経由してBABYMETALやBAND-MAIDが国外で予想外の支持を得た。近年はKing GnuやVaundyのような作家や、Adoのような歌い手など、ロックの枠を超えて音楽全般を横断する存在が目立っている。
代表曲
- The Beginning (ONE OK ROCK)
- Tomorrow Never Knows (Mr.Children)
- Driver's High (L'Arc〜en〜Ciel)
- Rusty Nail (X JAPAN)
- Gurenge (LiSA)
- Love Phantom (B'z)
- Wherever You Are (ONE OK ROCK)
- Re:Re: (ASIAN KUNG-FU GENERATION)
- Ride on Shooting Star (The Pillows)
- Last Dinosaur (The Pillows)
- Rewrite (ASIAN KUNG-FU GENERATION)
- Believe (Luna Sea)
ルーツ(影響を受けたジャンル)
Rock、 Anison、 Group Sounds
影響を与えたジャンル
Visual Kei、 Anison
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