Rock(ロック)とは
エレクトリック・ギター、ベース、ドラムを基本編成とし、増幅された音の力で押し出す大衆音楽の総称。拍子はほぼ4分の4で、ドラムのバスドラムが1拍目と3拍目、スネアが2拍目と4拍目に置かれる、いわゆるバックビートが骨格をなす。この2拍
エレクトリック・ギター、ベース、ドラムを基本編成とし、増幅された音の力で押し出す大衆音楽の総称。拍子はほぼ4分の4で、ドラムのバスドラムが1拍目と3拍目、スネアが2拍目と4拍目に置かれる、いわゆるバックビートが骨格をなす。この2拍目と4拍目の強調は、ブルース、R&B、ジャズ、カントリーなど複数の系統に由来するとされる。ギターは真空管アンプを歪ませたディストーションを基本音色とし、パワー・コードと呼ばれる根音と5度だけの和音を用いることで、歪んでも濁らない厚みを得る。この5度和音は3度を含まないため長調とも短調とも決まらず、その曖昧さが攻撃性と結び付く。ベースは根音を刻んで低音を支え、ドラムとの一体感、いわゆるグルーヴを作る。曲構成はヴァース、コーラス、ブリッジという歌ものの型を基本とし、間奏にギター・ソロを置くことが多い。歌詞は反抗、恋愛、社会批判、自己の内面など幅広い。演奏の技巧より態度と衝動を重んじる価値観、そして大音量を浴びるという身体的な体験そのものが、ジャンルの本質をなしている。
成り立ち
ロックンロールは1940年代後半〜50年代初頭に米国で形成され、1960年代半ば以降に「ロック」として多様化した。黒人音楽であるリズム・アンド・ブルースと、白人音楽であるカントリーが、南部の都市で交わったところから生まれた。決定的な役割を果たしたのがメンフィスのSun Recordsで、経営者Sam Phillipsは黒人音楽を白人の歌手に歌わせることを構想し、1954年7月にElvis PresleyのThat's All Right(Arthur Crudupの曲)を録音した。これを最初のロックンロールの盤とみなすかどうかには議論があり、1951年に録音されたRocket 88も有力な候補とされる。同時期、Chuck BerryはシカゴのChess Recordsと契約して1955年5月21日に録音したMaybelleneを7月に発売し、R&Bにカントリー風のギターを結びつけて、ロックンロールのギター語法を広めた。Little Richard、Bo Diddley、Jerry Lee Lewisらが続き、1950年代後半にロックンロールは米国の若者文化の中心となった。1960年代前半、イギリスの若者たちがこの音楽と、その源流であるブルースのレコードを研究し、The BeatlesとThe Rolling Stonesを筆頭とする、いわゆるブリティッシュ・インヴェイジョンとして米国へ逆輸出した。The BeatlesはBeach BoysのPet Soundsと相互に刺激し合いながら、1966年のRevolverから1967年のSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandにかけて、スタジオ主導の制作を押し広げ、ロックを踊るための音楽から聴くための芸術へ押し上げた。並行して、Bob Dylanが1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで電気楽器を使い、Pete Seegerは主に音響の問題(歪み)に不満を述べたとされ、観客の反応は証言が割れている。この一件は、歌詞の文学性がロックに持ち込まれる転換点となった。1969年のウッドストック・フェスティバルは、この音楽が世代的な運動と一体であることを示した頂点であり、同年末のオルタモントの無料コンサートで観客が刺殺された事件は、その理想の終焉を象徴した。1960年代後半から、ハードロック、プログレッシヴ・ロックなどに分岐し、1970年代にはパンクやヘヴィメタルが、1980年代以降にはオルタナティヴが現れ、それぞれが前の世代への反発として自らを定義してきた。この自己否定による更新の反復こそが、ロックという枠組みの推進力だった。
代表曲
- Bohemian Rhapsody (Queen)
- We Will Rock You (Queen)
- Paint It Black (The Rolling Stones)
- Hey Jude (The Beatles)
- All Along the Watchtower (Jimi Hendrix)
- With or Without You (U2)
- (I Can't Get No) Satisfaction (The Rolling Stones)
- Stairway to Heaven (Led Zeppelin)
- Layla (Eric Clapton)
- Sympathy for the Devil (The Rolling Stones)
- Sunday Bloody Sunday (U2)
- Smoke on the Water (Deep Purple)
- You Really Got Me (The Kinks)
- Should I Stay or Should I Go (The Clash)
- My Generation (The Who)
- Wish You Were Here (Pink Floyd)
- Break On Through (The Doors)
- Imagine (John Lennon)
- Come Together (The Beatles)
ルーツ(影響を受けたジャンル)
Rock 'n' Roll、 Blues、 Pop、 Folk、 Country、 Hip Hop、 Rockabilly
影響を与えたジャンル
Psychedelic Rock、 Heavy Metal、 Pop、 Garage Rock Revival、 Soft Rock、 Surf Rock、 J-Rock、 Blues
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