K-POP(ケーポップ)とは
韓国発の、視覚表現と音楽を一体として設計する大衆音楽。複数ジャンルの要素を一曲に混ぜる曲が多い。ヒップホップのヴァース、R&Bのプリコーラス、EDMのドロップ、そしてロックのギターが、三分から四分の間に切り替わりながら現れ。リズム
韓国発の、視覚表現と音楽を一体として設計する大衆音楽。複数ジャンルの要素を一曲に混ぜる曲が多い。ヒップホップのヴァース、R&Bのプリコーラス、EDMのドロップ、そしてロックのギターが、三分から四分の間に切り替わりながら現れ。リズムはトラップ由来の変速するハイハットや、ムーンバートン、ラテン系の跳ねる型など、最新の国際的な流行が即座に取り込まれる。打ち込み主体の楽曲が多いが、バンド編成のグループも存在する。歌唱は分業が徹底しており、主旋律を担う歌唱担当、ラップ担当、そして高音の一節だけを担う担当が明確に分かれる。歌詞は韓国語を基調に英語のフックが混ざり、自己肯定、恋愛、若さ、社会への違和感を扱う。決定的に重要なのは振付で、群舞の隊形変化が音楽の構造に対応して設計されており、サビの決めの動作、いわゆるポイント・ダンスが曲の識別子として機能する。音と映像が分離できない形で作られている点が、他の大衆音楽と最も異なる。
成り立ち
1992年を現代的K-POPの起点とする見方が一般的で、ソウルのテレビ番組に出演したソテジワアイドゥル(Seo Taiji and Boys)がその契機とされる。彼らは米国のヒップホップとニュージャックスウィングを韓国語に接続し、審査員から低い評価を受けながら爆発的な人気を得て、それまでのバラード中心の歌謡界を一変させた。産業としての形は、1989年にSM Studioとして設立され(1995年にSM Entertainmentへ改称)、Lee Soo-manが率いたSM Entertainmentが作った。彼は練習生制度、すなわち10代前半から数年にわたり歌唱、舞踊、語学、演技を訓練し、その中から選抜して集団を編成するという方式を体系化して広めた。1996年のH.O.T.がその最初期の大きな成功例である。1997年のアジア通貨危機により国内市場が縮小したことが、逆に海外進出を促した。1999年に中国(北京)で韓流という語が生まれ、2000年代には日本市場が最大の収益源となった。2010年前後に第二の転換が起きる。YouTubeとTwitterの普及により、テレビ放送を経由せずに世界へ届く経路が生まれ、2012年のPSYのGangnam Styleが、YouTubeで史上初めて10億回再生を突破した。2010年代に、BIGBANG、EXO、BLACKPINK、そして2013年にデビューしたBTSが世界市場で成功を収めた。BTSは中小規模の事務所から出発し、SNSでの直接的な発信によりファン共同体を築いた点で、従来の型を変えた。産業構造には深刻な問題も伴った。長期の専属契約、いわゆる奴隷契約を巡る訴訟、練習生の過酷な生活、外見への圧力、そして所属歌手の自死が繰り返し社会問題となっている。2019年には芸能人による性犯罪と、複数の若い歌手(SulliやGoo Hara)の死が相次ぎ、ネット上の中傷への対策も含めて業界の在り方が議論され、国会でも「Sulli法」と呼ばれる法案が議論される見込みと報じられた。政府は文化産業を輸出の柱として支援を続けており、国家戦略と商業が深く結び付いている点も特徴である。
代表曲
- Gangnam Style (PSY)
- Dynamite (BTS)
- DDU-DU DDU-DU (BLACKPINK)
- Butter (BTS)
- How You Like That (BLACKPINK)
- Fantastic Baby (BIGBANG)
- Boy With Luv (BTS feat. Halsey)
- Idol (BTS feat. Nicki Minaj)
- Kill This Love (BLACKPINK)
- Gee (Girls' Generation)
- Cheer Up (TWICE)
- TT (TWICE)
- Fancy (TWICE)
- Growl (EXO)
- Love Shot (EXO)
- God's Menu (Stray Kids)
- Next Level (aespa)
- Attention (NewJeans)
- OMG (NewJeans)
- LOVE DIVE (IVE)
- Pink Venom (BLACKPINK)
- Red Flavor (Red Velvet)
- Psycho (Red Velvet)
- Bang Bang Bang (Big Bang)
ルーツ(影響を受けたジャンル)
J-POP、 Hip Hop、 Dance Pop、 EDM、 Mandopop、 J-POP アイドル、 Europop、 Pansori
影響を与えたジャンル
J-POP、 Dance Pop、 Hip Hop、 EDM、 Mandopop、 K-Hip Hop、 K-R&B
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