Nightcore(ナイトコア)とは
既存の楽曲を再生速度と音程を同時に上げることで作られる、インターネット発の音の様式。操作は単純で、元の曲の再生速度を、典型的には25〜35%ほど速め、その結果として音程も4〜5半音ほど(長3度から完全4度ほど)高くなる。この加工に
既存の楽曲を再生速度と音程を同時に上げることで作られる、インターネット発の音の様式。操作は単純で、元の曲の再生速度を、典型的には25〜35%ほど速め、その結果として音程も4〜5半音ほど(長3度から完全4度ほど)高くなる。この加工により、女性の歌声はさらに高く幼く響き、男性の歌声も女性のように聞こえるようになる。テンポは元曲によるが、結果として毎分160から180拍程度になることが多く、跳ねるような軽さが生まれる。速めるナイトコアは、遅くしてチョップ処理を加えるチョップド・アンド・スクリュードと逆向きの操作にあたる。近年はキックを重ねたり残響を加えたりする派生もある。素材として選ばれるのはユーロダンス、トランス、ポップパンク、アニメ主題歌、そして現代のポップスで、原曲の情緒がより切迫し、透明で非現実的な質感に変わる点が魅力とされる。視覚表現が不可分で、動画にはアニメ調の少女の静止画が添えられ、多くの場合は他人の絵が無断で使われている。聴かれる場は動画共有サイトとゲームの配信で、作業中や運動中の背景として消費される。
成り立ち
起源は2001〜2002年(本人証言は2002年)、ノルウェー北部のアルタという小さな町にある。高校生だったThomas S. NilsenとSteffen Ojala Søderholmの2人組が、Nightcoreという名義で自分たちの曲を作っていた。彼らは学校の課題として音楽制作を行い、2002年に『Energized』という自主制作のアルバムを完成させた。このアルバムは、学校課題でDance eJay 3を使って作った13曲(オリジナル)で、速める手法は、その後の友人向けの遊びから生まれた。彼らはナイトコアという言葉を、night+core(夜の中心)の意味の自分たちの名前として使っていた。ハードコアに由来する「core」の語尾を含む、という解説もある。つまり本来これはジャンル名ではなくグループ名だった。ところが、いつ・誰が最初に流通させたかは不明(本人たちも知らない)で、時期は諸説ある。その後、速めて音程を上げるという加工方法そのものがナイトコアと呼ばれるようになる。YouTubeでの拡散は2008〜2009年(Maikel631が契機)。ニコニコ動画での定着は根拠未確認。この段階で原作者たちの手を完全に離れ、匿名の集合的な運動になった。2010年代には、投稿された動画が数千万回再生されることも珍しくなくなったが、その多くは原曲の権利者にも、使用された絵の作者にも無断であり、削除要請と再投稿のいたちごっこが続いた。2010年代後半〜2020年前後には、この加工がインターネット上の音楽全般に浸透し、逆方向の操作である遅くする加工と対になって語られるようになる。2020年前後には、この加工を最初から前提に作曲する制作者も現れ、ハイパーポップの高く加工された声の系譜にもつながっている。原作者の2人は後年、自分たちの名前が加工方法の名として使われていることを知り、驚き、そして誇らしく感じている。
代表曲
- Angel with a Shotgun (Nightcore)
- Faded (Nightcore)
- Fireflies (Nightcore)
- Dam Dadi Doo (Nightcore)
- Spectre (Nightcore)
- Angel of Darkness (Nightcore)
- All the Things She Said (Nightcore)
- Everytime We Touch (Nightcore)
- Believer (Nightcore)
- Lucky Star (Nightcore)
- Pretty Rave Girl (Nightcore)
- Welcome to the Club (Nightcore)
ルーツ(影響を受けたジャンル)
Eurodance、 Happy Hardcore
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